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ハッカには、和種と洋種があります。和種とは、ハッカ成分のLメントール50~65%のものをいい、それ以外を洋種としています。
ちなみに、洋種にはスペアミント、ペパーミント、ベルガモットなどがあります。
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野菜や穀物とは違い、食べるため以外の目的の作物を「特用作物」といいます。
ハッカは、香料作物、薬用作物として立派な農作物です。
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ハッカはもともと暖地性の植物で、本州や暖かい国では二毛作も行われました。
北海道は、寒さは厳しいのですが、生育期の夏は気温が上がり、休止期の冬も根が枯死するほどではないため作付けされました。
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露地でも室内でも育てやすい植物です。
種根と呼ばれる地下茎は、込みすぎると弱りますので、増えたら整理してください。
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エジプトやギリシャ、インドなどで、紀元前から利用されていました。
日本では7世紀くらいから記録があり、利用が広まるのは江戸時代からのようです。
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大きく2つあります。ひとつは、合成ハッカの開発です。
石油からハッカの成分である”メントール”を安く作ることができるようになり、現在では8割以上が合成ハッカで占められています。
もうひとつは、コスト高です。コストの安い国でハッカが栽培され、日本産天然ハッカがたちうちできなくなりました。
現在の主要産地は、中国・インドです。
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ハッカは収穫後、油を採取して収穫物となりますが、重さで1/100~1/50と大変コンパクトになります。
まだ交通の不便な時代、運搬費用が他の作物より安くすみ、すぐ買い付けられてお金になるため、北海道各地で広まりました。
また、ハッカ工場が北見で操業していたことも大きな要因です。